テックブログ「AI Watch」ライターの視点から、今まさに起きているロボティクス界の歴史的転換点をお伝えします。2026年4月14日、私たちはついに、人型ロボットをオンラインショッピングサイトで「カートに入れる」ボタン一つで購入できる時代を迎えました。

1. ニュースの概要:人型ロボットの「民主化」が加速

中国のロボティクス先駆者であるUnitree Robotics(宇樹科技)は、2026年4月、汎用人型ロボットの最新エントリーモデル『Unitree R1』を、世界最大級のECプラットフォーム「AliExpress」を通じてグローバル販売開始しました。

特筆すべきはその価格です。中国国内での発表時(2025年7月)から注目されていた29,900元という価格設定を維持し、米ドルで約4,370ドル、日本円にして約67万円(為替レートによる)という衝撃的なプライスでリストアップされました。これは、2024年に話題となった同社の『Unitree G1』(約16,000ドル)の3分の1以下、テスラの『Optimus』が目標とする20,000〜30,000ドルと比較しても圧倒的な低価格です。

これまで人型ロボットといえば、数千万円単位の予算を持つ大学の研究室や大企業のR&D部門のみが扱える「特殊機材」でした。しかし、今回のAliExpressでの一般販売開始は、個人開発者や中小規模の教育機関、さらには熱狂的なガジェットファンが人型ロボットを所有できる「民主化」の幕開けを意味しています。

関連記事:
AI Watch 開設!AI技術の「今」を追い続ける新メディア始動

2. 技術的な詳細:驚異のアジリティと「LMM」の統合

Unitree R1は、単に安いだけの「動く人形」ではありません。そのスペックは、近年のロボティクス技術の結晶と言えるものです。

身体能力とハードウェア